マイクロサービスアーキテクチャ 第2版では2週間で作り直せるサイズが良いという記述が削除されている
社内でマイクロサービスのサイズについての議論になり、ふと気になってマイクロサービスアーキテクチャ 第2版を確認すると削除されていたことに気付いたよ、というのがこの記事で最も言いたかったことです。*1
以下蛇足です。
マイクロサービスアーキテクチャ 第1版ではマイクロサービスの特徴として、簡単に作り直しができる(2週間で作り直せる程度)ほど十分に小さい点が挙げられていました。*2
マイクロサービスは小さければ小さいほど良いという言説は、マイクロサービスアーキテクチャ 第1版の記述を根拠としていることが多かったように思います。
また、マイクロサービスアーキテクチャ 第1版で挙げられた際に引用していたのは以下のブログだと思います。*3
対して、マイクロサービスアーキテクチャ 第2版ではサイズに関するセクションはあるものの、2週間で作り直せるサイズという記述は削除されていました。代わりに以下のような主張が行われています。
- サイズという概念は最も関心の低い特性の1つ
- 最適なコードベースのサイズはチームや個人など状況に強く依存する
- コードベースのサイズではなく、インターフェースのサイズを小さくすべき
感想
このように第1版と第2版で主張がガラッと変わる書籍はなかなかないのではないでしょうか。 それだけここ数年でマイクロサービスアーキテクチャに関する知見が集まってきたのではないかと思います。
ここ1年くらいでモノリスからマイクロサービスへの書籍がグッと増えたような気がする。先行的に取り組んできた組織がだいたいひと段落して体系的にまとめられる段階に来たということなんだろうか
— てっぺー (@euglena1215) 2023年2月21日