2024/05/15~17で RubyKaigi2024 があったので行ってきました。開催場所は沖縄です。
会社の業務として参加させてもらったので宿泊費・交通費・チケット代は会社から出してもらい、勤務扱いということもしてもらってます。大変ありがたい。
つらつらと書きたいことを書きたい分だけ書いていこうと思います。なので、読んだからといって何か学びがあるわけではない日記のようなものだと思ってください。
今回の RubyKaigi の過ごし方
これまでは「全部のセッションを聞かないと!」「ブースも全部回り切らないと!」「毎日開催されているdrink upのどれかには常に参加して楽しみきらないと!」と思いながら参加をしていましたが、今回はちょっと肩の力を抜いてみました。
適度にセッションを休んで空いたスポンサーブースを回ってみる
全ての時間帯のセッションを聞こうとするのではなく、適度に休みつつ色々聞いていました。休んでいる間は比較的空いているスポンサーブースを回ってみたりします。
それも端っこから全てのスポンサーブースを回ろうとするのではなく、混んでいるブースは「まあまた後で来ればいいか」とスキップしていました。スキップしたブースに行き忘れたとしても「まあ多分来年も出してるだろう」と気にしません。*1
スポンサーブース前での各社との議論を楽しむ
自社のスポンサーブースでわちゃわちゃしていると、自社の発信を見かけた方が「〇〇どう進めてますか?今どんな感じですか?」と声をかけてもらえることがありました。
具体のトピックとしてはモジュラモノリスなんですが、やはりどの会社も大きくなって管理が煩雑になった大きな Rails とどう向き合っていくかに頭を悩ませているところが多いようです。
他の会社の事例が聞けて大変参考になりましたし、正直最近モジュラモノリスの取り組みが停滞気味だったのでしっかり進捗を出していかないとなと良い刺激にもなりました。
各社のモジュラモノリスへの考えを廊下で聞けて個人的にはモジュラモノリスkaigiになりつつある #rubykaigi
— Shintani Teppei (@euglena1215) 2024年5月15日
話し込んでいると、聞く予定だったセッションを聞き逃すこともありました。が、色々とためになる話ができたので気にしません。
drink up は常に参加していなくても良い
各日終了後の毎日の drink up は RubyKaigi の恒例行事です。各社があの手この手で RubyKaigi 参加者を楽しませてくれます。
Rubyist と色々話せるし基本的には参加した方が良いんですが、今回 day2 は drink up に参加せずにホテルに籠もって色々考えを整理してみたり、コードを触ってみてました。
今日は色々まとめたり触ってみたりしたくなったのでホテルに籠もります#rubykaigi
— Shintani Teppei (@euglena1215) 2024年5月16日
RubyKaigi が終わってからでも良いかもと一瞬頭をよぎったものの、忘れないうちに考えをまとめておきたいというのとモチベーションは生ものなので、やりたいときにやっておいた方が良いだろうと考えました。
おかげで、day2 の mame さんの発表 Good first issues of TypeProf - RubyKaigi 2024 で紹介があった good first issue に取り組むことができました。
今なら typeprof に1つ patch を送ってマージされるだけでトップページの Contributers に表示されるのでお得(?) pic.twitter.com/yagndTrnmj
— Shintani Teppei (@euglena1215) 2024年5月17日
また、drink up に参加しても2次会、3次会への参加はあまりしていませんでした。締めステーキを食べるタイミングを逃したことは後悔してなくはないですが、そのおかげ(?)で3日間とも胃腸が元気な状態で RubyKaigi に参加できたとポジティブに捉えています。
開発者体験の改善
セッションについても触れておきます。
自分が聞いた中で特に印象に残っているのは開発者体験の改善という切り口です。
個人的な感覚にはなりますが、Ruby でのプログラミング体験を向上させるような取り組みが多いように感じました。 且つ、少し良くなるものというよりはこれまでの開発体験を劇的に変化させるようなゲームチェンジャー的な技術要素があったように思います。 具体的には、型周りの話と namespace の話です。Ruby Committers and the World で行われた Matz の「本当に async / await を書きやすいと思ってる?」という問いかけもとても印象的でした。
特に typeprof, rbs-inline, gem_rbs_collection, steep といった型周辺の技術は Ruby を使った開発体験をより良いものにする可能性に満ち溢れているような気がしています。
この辺りをリードしてもらっている方々に感謝をしつつ、自分ができそうな貢献は積極的にやっていきたいと思います。
今回あまり parser の話は追えていませんが、盛り上がっていた parser 周りの話も Ruby 自体の開発体験の向上とも捉えられると思います。(parse.y をメンテできるのが nobu さんくらいしかいないという話があった気がする)
ちょこっと観光
day0 の夕方に沖縄に到着して、day4 の夕方には沖縄を出発してしまったのであんまり観光できてないですが、国際通りでお土産を買ったあとウミカジテラスを散策しました。海が見れてよかったです。
これは砂浜に打ち上げられてるなすび pic.twitter.com/UGRXR87Rsm
— Shintani Teppei (@euglena1215) 2024年5月18日
来年は少し早くて4月に松山ですね。*2次回もどんな話が聞けるか楽しみです。
ChatGPT の進化も楽しみです。同時通訳できるようになってることを信じたい。
あと、RubyKaigi にプロポーザルを出せるような成果を1年間で出せるといいな...