心理的安全性について
バイト先の人に「うちで働く可能性ってある?可能性が低いとしたら何があれば高くなる?」という質問をされて考えたことを書きます。
人は皆「心理的安全性」の高いところで働きたい
心理的安全性を「自分がそこに所属していてもよいと思えるかどうか」と定義したとき、大きく分けて3つの心理的安全性が存在するのではないかと考えました。
そして、それぞれの心理的安全性に対する係数を自分の中で持っていて、係数を掛け合わせた3つの和を各企業で比較して「どこで働くか」を決定しているのではないかと考えました。
a + b + c = 1; 0 ≦ a,b,c ≦ 1
働きたさ = a * 精神的な(ry + b * 金銭的な(ry + c * 成長に対する(ry
式で表すとこんな感じです。
精神的な心理的安全性
本来の意味での心理的安全性です。 「精神的な」と「心理的」は意味が重複している気もしましたが、明確に分けて使いたかったのでこのように表現しました。
基準として挙げるなら
- チーム内で安心して発言できるか
- チームにおいて自身が必要な存在だと思えるか
とかだと思います。
精神的な心理的安全性を見極める方法は
- 長期のインターンシップに参加する
- 現在働いている知り合いに話を聞く
くらいしか思いつかないです。
しかし、残り2つの心理的安全性と比べチームで大きく上下する気がします。
入社するまで部署が決定しないような大きめの会社だとギャンブルですね、、、
金銭的な心理的安全性
ざっくりと言えば「お金がいっぱい・安定してもらえるかどうか」です。いくら精神的に肯定されているとしても求める生活水準に達していないと働き続けるのは難しいですよね。
会社が潰れにくいかどうかもこの安全性に入るのではないでしょうか。
大きめの会社は金銭的な心理的安全性が高く、小さいベンチャーのような会社は金銭的な心理的安全性が低い傾向にあると言えます。
基準として挙げるなら
- 満足した水準の生活が送れるか
- 突然辞めさせられてもXヶ月無職で生きていける程度の貯蓄が可能か
- そもそも辞めさせられる可能性が高いかどうか
とかだと思います。
金銭的な心理的安全性を見極める方法は
くらいだと思います。
成長に対する心理的安全性
ざっくり言うと「自身の市場価値が上げやすい環境か」、もっと言うと「何も考えなくても自然と市場価値が上がっていく環境か」です。
精神的な心理的安全性は「自分がそこ(そのチーム/企業)に所属してもよいと思えるか」だとすると、成長に対する心理的安全性は「自分がそこ(その業界)に所属してもよいと思えるか」に対応すると考えています。
もちろん、何も考えなくても自然と市場価値が上がっていく環境に属しているから自身は何も努力しなくていい、という話ではないです。
毎日5時間勉強するのが当たり前の高校に通っている人と毎日カラオケ・ゲーセンで遊び呆けているのが当たり前の高校に通っている人*2を大学受験の入試難易度という物差しで比較すると有意な差は存在するよね、という話です。
そもそも学び続ける必要があるのかという議論があると思いますが、自分の所属するIT業界の中のWebサービス開発の分野においては「学び続ける必要がある」と考えています。
理由は、利用している技術の代謝が早いため、今主流となっている技術が1,2年後も主流であるとは限らないからです。
この辺りは散々議論されてるのでここでは割愛します。
成長に対する心理的安全性を見極める方法は
- 技術発信をしている
- 技術的に難しいとされる領域に取り組んでいる
- 勉強会の会場になっている
- 強い人がたくさんいる
とかになると思います。
人生のフェーズによってどの心理的安全性を重視したいかは変わってくるだろうし*3、会社によってもどの心理的安全性を重視しているかは違うと思います。*4
なので、現時点での自分の志向性に合った心理的安全性を重視している会社を選ぶのが良さそうです。